「一番最初の開発に何でシンセをチョイスしたの?」
って、質問されないのですが、聞かれなくても答えます。←言いたいだけw
僕はソニックウェアのミッションである、
今までにない楽器の発明と進化に挑戦し続けることで、
新しい楽曲や音楽文化の誕生に寄与すること。
へのマイルストンとして、ひとつずつ既存の楽器を再発明していこうと思っています。
その中でもシンセをチョイスしたのは、まず、自らのアルゴリズムで音を生成する楽器を作ることでSONICWAREが楽器メーカーであるという印象を持ってもらいたかったというのが第一の理由です。
エフェクターやサンプラーですと外部から音を取り込んだ上で音を処理するため、楽器自体が音を生成するわけではないので、楽器メーカーという印象を持ってもらうためにはシンセが最適だと考えました。
第二の理由ですが、
電子楽器にはシンセの他にもリズムマシンやサンプラー、エフェクター、MTR・・・などなど、様々な製品がありますが、その中でもシンセは電子楽器に重要な様々なコア技術を内包してます。
例えば、
- 音を鳴らす発声処理
- アルペジエータに必要なシーケンサー処理
- オーディオを扱うまとめるミキサー処理
- オーディオをノイズなく延々と鳴らすストリーミング処理
- 音に効果を加えるエフェクト処理、フィルター処理
などなど・・・
他にもUI関連のLCD制御やキー、エンコーダ入力処理、メニューシステムなど沢山の処理からシンセは作られています。
そして、これらのコア技術は、サンプラーにもリズムマシンにもエフェクターにもMTRにも転用可能なソフトウェア資産となります。
シンセはこういった電子楽器に必要不可欠なコア技術の集合体であり、自社製品の基本設計を最初にきっちりと作り上げるという意味でもシンセの開発は適していました。
そして最後の、三つ目の理由ですが、
ワクワクしたから。
これが一番重要かもしれませんね。
それこそ楽器のアイデアは愛用している京大式カードに沢山ストックしてあるのですが、シンセのラフスケッチを何枚も書いて色んな音を妄想している時が一番ワクワクしました。
ひとつの製品を生み出すのは正直もの凄く大変ですが、情熱のマグマが、ワクワクが、どんな困難をも乗り越えるための原動力となると信じてます。
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